
6月の保育士に関連するニュースを解説します。
情報収集にも勉強にも転職にも使えるニュースです!
日本版DBS法が成立!
子どもに接する仕事に就く人に、性犯罪歴がないか確認する制度「日本版DBS」を導入するための法律が成立しました。
法律は、6月19日の参議院本会議で採決が行われ、全会一致で可決・成立しました。
なんで?
子どもに関係する職業に就こうとする就職希望者に対して、事業者などが性犯罪歴をチェックする制度で、児童への性犯罪を防ぐ目的があります。
ポイントは?
保育士に限らず、児童に関わる仕事に就いている人、これから就こうとしている人全てが、性犯罪の有無のチェック対象となります。

児童に関する仕事は学校から習い事までほぼ全てが網羅されているといってもよいでしょう。
気になるニュースとして面接で使うなら?
日本版DBS法の成立は、今後の子どもや保護者の安全安心につながる良い動きだと思います。一方で、学童や学習塾、認可外保育施設など任意施設も多い法律となっているようです。
多くの施設で導入してらいたいと感じるとともに、自身でできることは、この法律に限らず、子供にとっても保護者にとっても、安心できる環境づくりに貢献できればと思っています。
このように伝えてみてはいかがでしょうか。
施設側としては、子どもにとって安心できる環境づくりは至上命題です。その目標に向かって意欲的に取り組もうとしている人という印象を与えることができるでしょう。
このニュースについてもっと詳しい解説を行っています。より深く知りたい人は下記の記事をどうぞ!
出生率が過去最低を記録・・・
厚生労働省の人口動態統計2023によると、日本の合計特殊出生率が1.20を下回るという厳しい現実が明らかになりました。
これは過去数十年にわたる出生率の低下傾向が続いていることを示していて、将来の人口減少や高齢化社会の進行を加速させる要因となっています。
なんで?
日本の少子化は、出産や子育てに関する環境の変化もありますが、特に近年は、出産や子育てのライフステージの前にある結婚に関する行動の変化に原因もあると言われています。

未婚と晩婚化ということですね。結婚観の変化など個人の価値観が重視されてきていることもあります。他の海外諸国も軒並み同じ状況です。
ポイントは?
合計特殊出生率は少子化対策の指標にもなる数値ではあります。ただ、結婚・出産など個人の価値観に関することは、雇用も含めた社会の状況にも左右されることなので、非常に解決が難しい問題です。
気になるニュースとして面接で使うなら?
合計特殊出生率が過去最低を記録しました。少子化対策だけでなく、私達保育士にもこの問題は、待機児童数や保育園の定員、空き状況などといった影響など、保育の量や質に関係してくる問題だと感じました。
このように伝えてみてはいかがでしょうか?
日頃から、情報を得たものを、自身のことに落とし込みながら考えることができる人という印象になるでしょう。
もう少し詳しく知りたい方は特集記事を書いていますので参考にしてみてください!
世田谷区保育士虐待事件
東京・世田谷区の認可保育園で働く保育士が、園児の男の子の髪を引っ張ったり、踏むなどの虐待行為をした疑いで逮捕された事件です
なにが起こった?
園に通う男の子の髪の毛を“体がのけぞるほどの強さで”引っ張ったり、昼寝中に足で踏みつけたりする虐待行為を行っていたという。今回の事件が発覚したきっかけは、保護者が、男の子の手に「あざ」があるのを発見したことだった。何があったかのを聞くと、男の子は「髪の毛を引っ張られた」と話したという。
ポイントは?
保護者から世田谷区へ通報があったのですが、当初、運営法人は世田谷区の調査に対して虐待行為を確認できなかったと回答しています。しかし後日、防犯カメラの映像や他の職員へのヒアリングから事態が発覚して今回の逮捕につながりました。
保護者からの申告があったにもかかわらず、虐待の実態に気づけなかった運営法人の責任は大きいでしょう。
気になるニュースとして面接で使うなら?
保育士の不適切行為のニュースは後を絶ちません。一方で私達は、「なぜこのような行為に至ってしまったのか?」「なぜこのような心情になってしまったのか?」という過程を保育士として、考える必要があるかと思いました。
きっと入職した時は目標や意欲をもって保育士の世界に入ってきた、しかしそのような行為に至ってしまった。子どもはどういう特性だったのか、信頼関係はどうだったのか、保育士本人の立ち位置は、職場環境はどうだったのか、周辺環境など、行為の結果だけでなく、その過程を知りたいと感じました。
このように伝えてみてはいかがでしょうか。
悪いニュース、特に個人の事件については、感想が中心となってしまいがちです。自分達も同じ業界人として、結果という出口だけでなく、その過程を見てみるなど、より深く想いを馳せる必要があるでしょう。

いかがでしたでしょうか。
今月は、統計情報が出る月だったり、6月国会など、政策につながるようなニュースが多かったですね。一方で、不適切保育のニュースは依然として毎月あるのが残念です・・・
皆さんの勉強や研鑽に是非お使いください!